人類は今こそ、その巨大な物質文明を人類の繁栄と至福の中に維持するためには、今や忘れ去った東洋の精神文明、つまりモンゴリアの精神をよみがえらす必要がある。

 それは人間も宇宙大自然の被造物の一つに過ぎず、地上の生きとし生ける生物と、命の名に於いて等しく。人間は自然の支配者ではなく、その知恵をもって自然の守護者となり、自然から、その持てる知恵によって管理と育成をゆだねられた者に過ぎないことを、謙虚に受け止めるべきである。

 そして自然と共存することによって共栄する、人間の権利と義務を理解して、自然を損ねることなく自然を大切に育み養いつつ、その自然に寄生させてもらうことだ。

 我々が大自然の生きとし生けるものを認めるからには、国の違い、人種や民族の違い、思想や信仰の違いを云々せず、等しくその存在を認め合うことから始まり、認め合えば力で屈服させ押さえ込もうとせず、人間平等の立場で話し合うことだ。そして、そこから相互に本当の信頼感が目覚めて、平和が訪れるだろう。

 


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