北朝鮮の民衆の悲劇。ベトナムの悲劇。

 イスラエルやパレスチナの、そしてアフガンやイラクの悲劇は、人ごとではなくやがて我が身にも降りかかる人類の悲劇だ。

 だから人類はこの悲劇を見つめ反省して、より良き人類社会を構築するために、互いが手を取り合って協力しなければならないだろう。

 私の起伏に満ちた人生を振り返れば、ある時は人生の勝者となり、ある時は敗者となって、幸運と悲運の波が織りなして押し寄せて、一生が幸運に恵まれることも、悲運で終わることもない。

 [奢(おご)る平家は久しからず]の諺のとおり、勝者となって敗者を侮り、敗者となって勝者を羨むこともない。こうした運の周期は人において短く、国において長くも、必ず反対の運命が訪れる。今は辺境の地モンゴルの民も、ある時期は当時隆盛を誇ったローマをも制覇したし、やがて世界を制覇するかに見えた日本軍国主義やドイツのナチも、廃墟と化して滅び去る。

 この輪廻の周期は必ずあるからで、この世に原因と結果、作用と反作用の法則があって何一つ例外はなく、やっただけのことは必ずやり返され、相手に悲劇を与えただけの悲劇は必ず享ける法則があることを恐れよ。

 以前、米サンマイクロシステムズ創始者のビル、ジョイ氏の記事を私のホームページに転載したが、この中に、[人造の病原体は、生物でも機械でもないから厄介である]とジョイ氏が記事の中に述べていた。すなわち一般に強力な病原体が感染力に弱いといった自然法則に、人造病原体は拘束されない。また生物にしかなかった自己複製能力を持つのも時間の問題だ。

 もしインフルエンザのような強い感染力を持った強力な病原体がこっそり放たれたらどうなるだろうか?

 核爆弾は一回しか爆発しないが、自己複製能力を持った病原体は、一度放たれたら、もはや止めようがない。

 こうした病原体は、20年後には製造が可能となる、と専門家は述べている。その上でジョイ氏は、14世紀に黒死病が猛威をふるったことに例えて、21世紀は白死病の時代になる恐れがあると警告する。とあった。

 20年後どころか今人類は、新型肺炎SARSに見舞われ、平成15年5月13日現在で感染者7526名、死者573名を出し、今も患者続出で現代医学でも手も足も出ない。

 最高度に発達した科学文明でさえ、20年はかかるといった病原体も自然はいとも簡単に作り出す。しかもSARSは今の風邪やインフルエンザの先を行くものではなく、私の思いや考えでは一回転して元の原始的な風邪の一種に逆戻りしているのか、最先端の抗生物質では歯が立たず、今のところ何の対処のしようもない。

 回る回る宇宙も自然も回る回る。そして人類社会の思い考えも、繁栄と滅亡が、物質文明と精神文明が、そして病気までもが回って回って、初めと終わりを結んで円を画き、無始無終に回って永遠となる。

 


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