鶏のメスにカルシウムを与えないとブヨブヨの皮の卵を産むが、その鶏に、カルシウムと何の因果関係もないコク雲母[センマイメクリともいう]を与えると、コク雲母をカルシウムに転換させて再び殻の堅い卵を産む。

 つまり鶏の体は過去の錬金術師のように、何の因果関係もない物質を必要な物質に転換させるすばらしい能力をもっているということだ。

 しかしまた反面、例えば少女の頬や唇は赤いが、年頃になって頬紅を塗ると頬の赤みがなくなり、口紅を塗ると唇の色が無くなる。といったように、足したりまた補えば、肉体自体が生産する能力を失うという事実をどこまで把握しているのだろうか。

 ともあれ、年齢をかさねて肉体が老化して生産能力の落ちた老人になるまでは、補助栄養食品は必要なしと、私個人の見解は、近年の栄養補助食品の異様な流行に警告したい思いを持つ。



 


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