旧約聖書の創世記の中で人の寿命について記されている。アダムは930歳まで生き、セツは912歳、エノスは905歳、カイナンは910歳の齢を生きた。

とすると当時の人は樹木の年齢を生きたことになるが、その秘密は一体どこに隠されているのだろうか?

私は内なる言に聴いてみた。[地球上に生きる生きものたちの内、植物は条件反射で生き、動物は本能を中心にして生き、人間は本能に知識や知恵を加えて欲をつのらせ、煩悩とストレスを蓄積させ、寿命を自ら縮めて生きている]と。

[しかし、人間の祖先は植物と同じように条件反射で生きるため、植物同様の寿命を生き、死しても腐敗が起こらず、その死体は植物同様の乾燥現象の中にミイラ化する]と意味深く私に語りかける。

[しかし、いつからか人間の心は動物に近づき、現在の人間の心をもつようになってから、人間の寿命は動物に近づき、死体は腐敗した]と感慨ぶかく内にあってつぶやく。



この言を裏付けるように、かつて金星人に会ったというジョージ・アダムスキーが人間は習慣の動物で、特別な事情のない限り、生活の大半は、あたかも自動車の運転になれた人が車を運転するように、頭を使わず条件反射と習慣の中で車を運転するのと同じだ。と記されている。

そのような条件反射と習慣の中に生きる人はストレスがたまらず疲れにくく、さらには人生を楽観的に生きる人は、そうでない人に比べて病気が少なく長生きする人が多い。

イライラすれば循環器系統に異状が生じやすく、メソメソ、クヨクヨすれば胃腸の働きが弱くなって消化器系統に異状が生じ、心がデリケート過ぎればのどの粘膜に異状が生じて風邪を引き易く、呼吸器系統の病にかかりやすく、我慢も限度をこえると肝臓腎臓が病に冒される事実は、病気は[気を病む]ということに起因する事実がそこにあるし、ここまで記したのだからエジプトの王のミイラについても記すことにする。

エジプトの文献によれば、死体を保存すればいつかその肉体に命が宿って復活する。これが本来の王のミイラ作りの意味らしいが、私はもっと他に王のミイラ作りの本当の意味が隠されていると思う。

 

その真の意味とは、その偉大な王は宇宙大自然の意識と何の矛盾もなく、不二一体に生きて来た証しとして。裏を返せば、神の意識と王の意識は一体となり、完全で全知全能なる施政の証として、王の死体は惨めな腐敗現象を起こさず、乾燥現象であるミイラと化した証として、王の遺体をミイラとしての加工を施したと、私は推測する。


 


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