教えよう。

 その世界は永遠と瞬間が一つであり、時間も空間もなく、東西南北の概念が全く違い、昼夜もなく、全く平等で平和で、大きなものが小さいものに、長いものが短いものに無理なく入り、嘘がないので不信がなく、全てが永遠で不安や恐怖もない。 と、そのように言えば、この世に生きる者には全く想像も理解もできないだろうから説明しよう。

(1)永遠と瞬間が一つ。について語ろう。
 例えばあなたが病気で手術をするとき、麻酔が罹って意識を失うときと、麻酔が切れて意識が戻るときに時間を覚えても、完全に罹っている時間は一瞬で、その理由は意識が完全に停止しているからで、あなた達が死んで意識が停止すれば、この世に生まれて意識が再び働くまでの期間が数千年でも、数万年でも、数億年でも一瞬なのだ。

(2)時間も空間もない。とはどういうことか。
 聴きなさい。この世の時間とは、物が次々と変化する過程を計る尺度に過ぎないとしたら、変化のない空間で計れるだろうか。さらには空間とは囲まれてこそ計れるのだが、開放宇宙で囲われるものが無かったらどこを計るのか。

(3)宇宙の中心に存在する東西南北は、抜け出た円の外に向かって西と呼び、中心に向かって東と呼び、ホワイトホールの上方に向かって北と呼び、下方に向かって南と呼ぶのだ。

(4)そして、全てが平等で平和なのは、肉を脱いだこの世界では全てが平等で、食がないので飢えがなく、物もないので欲を起こさず平和なのだ。

(5)さらに言おう。この世界では大きいものが小さいものに、長いものが短いものに無理なく入るとは、大きくても綿のように質量のないものと、小さくとも水銀のように質量のあるものとが、このマジックの種である。

 


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