人生航路の海原を
他力の船に助けられ
恙無(つつがな)く行く我れを知れ

他力の波のまにまに漂いて
仏の風うけ仏門に入らん

自力船 夫を乗せて走ると思うなよ
夫のかじ取り無かりせば
やみくも走る気まま船

怨讐(おんしゅう)の霊にまみえて仏門に入り
自己の内なる怨讐に気づかん

悲観に溺れる者 運命の波に勝てず

人に対する憎しみを許す事は
己を許す事なり

人の善意の上に我れあるを知れ

運命を呪う事は佛(ほとけ)を呪う事なり

自力のなかに道を拓き幸せを得よ

許され たてられ生かされて
我が意 通るを知れ

縁生の善意と理解の上に我れあり

報恩功徳を積みて縁久(えんひさ)しかるを祈れ

言葉は心の足音である

我が生命(いのち)の一滴よ
世なる水面の波紋となれ
我が生命なる風よ
海原に吹け
岸に寄せ来て潮騒となれ
我が生命の燈火(ともしび)
世の生命に移って
永遠(とわ)に燃えよ
我が生命はその為に来たり
我が生命はその為に果てん

地にありて 愛ははかなく朝露のごとし
変化し変滅する 表象の海をただよい
愛持つものは悲しく ただ自らを滅す
天にあって輝ける光を 盲(めし)いし心に如何に見せん
愛を行うは 燃え尽きる事なり
真理のゆえに 燃え尽きる事なり
天に和するために 人に和するために
燃え尽きる事なり
天に和する所の一切は 天に帰する心なり
地に和する所の一切は 地の恵みへの感謝
人に和する所の一切は 情に依る人の輪なり

学問技術の底に心あり

人生そのものが禅なり
人生そのものを禅ならしめるために
反省より禅定あり

(も)し求道心なきものは
いたずらに辛苦を労って
畢竟益(ひっきょうえき)なし

凡眼をもって観るなかれ
凡情をもって念(おも)うなかれ

一微塵(みじん)に入って大法輪を点ぜよ

天地一体 万物(ばんぶつ)同根(どうこん)

外は煩悩の海 内は聖浄の海

心に平和あれば
その表現体なる運命も平らかなり
心に葛藤あれば
その表現体なる運命も地獄なり  

順応する魂は進化し
順応させようとする魂は退化する  

元素は唯一つの根本材料なり
即ち元素からなり
元素は不生不滅(ふしょうふめつ)
世界の一切の物の生成と消滅は
元素自らの力で姿を変える事ができる

人はやがて 自らの罪のうちに死に
人類はやがて自らの罪のうちに亡びる
見なさい 人以外の生きものは
自らの罪を知らないが
人は罪を知って 罪を捨てず
悪を知って 悪を捨てず
罪をもって 罪を重ね
悪をもって欲を充たし 飽くことがなく
自らが吐く 罪と悪との糸で作った繭(まゆ)の世界に住んで
広大な世界を知ることがない

人よ 愛に目覚めよ 愛を覚えよ
愛こそ生命の泉となり
身に素直さと清さを与えよう
人よ 愛に生きよ 愛を行え
愛こそ人と人を結ぶ粘体となり
世に調和と繁栄をもたらそう
人よ 愛に輝き 愛に殉じよ
愛こそ人の世の輝きとなり
世の闇はこれに勝つ事はない

神愛(しんあい)は人に宿りて永遠なり

努力は無限の可能性を生み
生命の価値と輝きを見ん

四季
それは春夏秋冬の季節の変わり
然し人よ
貴方はその一生に 四季なる季節を幾つ迎える
人よ
貴方の生命はそのようにはかない
貴方の一生はそのように短い
だから人よ
はかない生命をどのように生きる
短い一生をどのように過ごす
人生に一つの目標を持ち 果たす事に燃え尽きるも生命(いのち)
運命の中にまみえる人々の心に触れ 味わい深く暮らすも一生

時がたち地が崩れ落ちる時
竹の中から光りが出るだろう
竹に沈み鏡をさがせ
鈴を鳴らし竹を光らせよ
水の鏡をいだく御子が
結びの紐を解くだろう
1991年1月

天地(おめつち)の御祖(みおや)に集う 光りの子
竹の間に行く 月よりの使者
 (生石高原にて禅定の日)
  

 洗心庵にて  反省研修会 昭和57年度 春

 


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