このような状態で、異次元とコンタクトして日本の政治家に一言警告しよう。
その昔、若槻内閣の頃の若槻総理の父が彼を訪れ、「総理になってどうしている?」と問うと、「済みません、総理になって家屋敷を無くしてしまいました」と父に詫びると、「それでこそ我が息子」と大笑したと聞いた。
が、今の閣僚にそんな清廉潔白な人がおられるだろうか?それより今の祖国日本を危機に招いた元凶が政治のあり方にあったと認識しているだろうか。
アメリカが日本に迫った[内需拡大]を、日本の名総理、田中角栄氏は[日本列島改造論]で、日本各地の市町村の活性化を計ろうとし、また中国との国交正常化で、景気のアメリカ一辺倒のやり方を是正しようとしたが、アメリカの世界戦略と合わないために、ロッキード事件で失脚させられた。その後を継ぐ政治家たちの[日本列島改造論]の誤った解釈で、そのため日本本土の土地はうなぎ上りに上昇し、これに目をつけた人々は土地の売り買いに狂奔し、政府もそれを良いことに売らせては税金をとり、買わせては税金をとって国家財政を賄い、銀行も土地買う人には優先的に融資し、生命保険の会社も右に習って日本国中が土地転がしに狂奔して、ついにバブルが崩壊し必然的に土地価格が下落すると景気は一気に下降して現在に至る。
すると銀行も担保にとった土地価格の下落で危機に瀕すると、零細企業は危険と貸し渋って倒産続出、預金利息をゼロに等しくして憚らず、危なくなると国家に救済させて政府財源を圧迫する。
契約を基に契約加入した生命保険も、このままでは潰れると契約通りの支払いをしないことを政府まで巻き込んで我が身の保身を図る。
不景気を題目に、企業はリストラリストラで、会社に貢献した中高年者の首を切り、リストラを逃れた人たちも人数が減っても人を入れず、極度の過労による過労死続出で社会問題を醸し出す。
そうした全ての要因は、政治と政治家の安易に景気上昇を狙った土地転がしにあるなら、その責任は政治家たちにあるのではなかろうか。
そのために国民に痛みと出血を求めるなら、その原因を作った政治家たちの痛みと出血も話題にして然るべきだろうが、それを政治家たちに聞きたい。
数日前のニュースで、ソニーの会長大賀氏が退職金16億円を寄付されたが、全議員の退職金を国に寄付されたら、また国の事を真に思うなら国会議員の数を必要最小限度に減らし、族議員も国民の公僕たることを忘れず、できればせめて1年でも議員給与を返上されたら、国家はもっと良い方向に向かうのではなかろうか?
そうでないと徳川幕府以来、お上に盾突くことを忘れた従順の民日本人も、お上の失敗を民に押し付けられ、ギュウギュウ詰に押し込められて、ついに反発する恐ろしさは、世界各地に起こったクーデター[革命]に証明され、そのとき矢面に立たされるのは、あなたたち政治家だと知ってほしい。
昔、義に厚かった日本人は正義感と責任感強く、自分の正義と責任を守るために切腹して相果てたが、国税をいかに無駄遣いしても贈賄しても、切腹どころか悪びれる様子もなく議員の職にしがみつき、議員がいかに甘みのある職業かをのぞかせる。議員は国民の公僕ではなく、選挙区の有権者や有力者の小間使いであり政治家でもなく、ただの政治屋に成り下がっている。
しかして言わん。そもそも日本に真の政治家が育たぬ理由は、総理や大臣の任期が短く、高々1~2年で、そのため任期中は波風立たず平穏無事に過ごしたいとする思いが強くて波風を呼ぶ改革的な政治生命や一身を賭けた決断ができないのだ。