子供たちよ、あなた方に書き送るのは、あなた方が純真なるために初めからいます方を知っているからである。
若者たちよ、あなた方に書き送るのは、あなた方は素直なるために直感で世の善悪を見定めるからである。
大人たちよ、あなた方に書き送るのは、あなた方はあの世この世で心の修行を積み、心を完成させたために初めからいます方を知っているからである。
このように新約聖書に記されたとおり、人間が真実を知るためには、子供のように純真で天真爛漫な心か、若者のように素直さに秘めた直感の閃きに優れた者か、大人のように心を悟り完成させた者以外は、真理や法に触れて真実の神に出会うことは難しいということだ。
しかし、いかに娑婆の垢に塗れ欲や煩悩の虜となった人も、押しやった心の隅でかすかに感じる衝撃と、グッと出そうになる涙と嗚咽の前兆に心穏やかでないのは、あなた方が私を通して触れるものが真実であるとの予感の証なのだ。
それは永い転生の中で、私と心触れ合った感触の記憶があなた方の中にあり、その記憶が今世の出会いの中に蘇って、初めての出会いなのに恋人に出会うかのような心のときめきを覚えるのはそのためなのだ。
そして我々はこれから数千年先の未来に出会っても、今から数千年前の過去世に出会ったときのように、あなた方は私に同じ思いと懐かしさを抱いて再会するだろう。
ただ違うのは人類が対立と闘争に明け暮れた時代を経て、互いが互いを信頼し協力しあって共存共栄しようとする時代に代わって、世から地獄が駆逐され人が獣の性を脱いで天使人類に変貌を遂げる時代の移り変わりだ。
そのとき過去世で私の法に触れた人々は、それぞれの立場や地位や環境の中で、再びこの世に復活した私を補佐し同志として援助の手を差し伸べてほしい。
よく聞きなさい。転生していかに肉体が変わろうとも心は変わらず、われわれは常に相手の心に触れる。そして触れる限り、必ず世にいる私を心の感触で見つけ出し、心の中でやっと会えたと安心してあなたの心は安らぐだろう。
しかして人間から脱皮した神の子と、それに相応しい世を迎えた人々は永遠を賛美して至福なるエデンの園で遊ぶだろう。