人間と他の動物の脳を比較すると、考える葦、といわれる人間の脳には大脳上皮質があり、この大脳上皮質は教育をしたり、人生や運命の体験や経験を通してはじめて学び、脳に記憶するという長所と欠点を兼ね備える。
だからそのような学習がなければ、人間は正も邪も、善も悪も分からぬまま、本能のまま感情のまま、欲するままに行動し、時として動物以下の行動に走ってしまい、時として猛獣のように、時として淫獣と化して社会に毒を垂れ流し、しかも知恵あるがゆえに狡猾で、人間の敵は人間で、時に残酷に殺し合う。