強い獣は単独で行動するが、体力の極端に弱い人間は、草食動物のように群れをなして生きるしかなく、群れをなして生きる限り群れのルールに従う。
そして人間の群れのルールは、道徳や義理人情であり、法律はそれを守る最後の砦に過ぎないが、戦後そのルールを教えずに来た人間社会では、法律以外に人間を規制する方法がなく、今ほど社会が腐敗し紊乱した時代はかってなかった。