終戦後、日本は日本国憲法第9条で戦争放棄をうたったが、その後は警察予備軍から自衛隊を発足させた。

 それは日本経済をかつての世界第二位に押し上げたが、外交の面では情けないほどの弱虫外交で、ある意味では世界の顰蹙(ひんしゅく)をかっている。

 また徹底的にアメリカに加担しながら、結局は金で済ますやり方に、何事も金銭で解決をつけようとする、ずるい心が見え隠れして臆病者日本を世界は信頼しない。

 私は思う。未だ世界は力でしか決着のつかない時代に、充分な力をもたない日本が平等で公平な外交などはナンセンスで、強い者が弱い者に持つ優越感や、弱い者いじめの対象となるばかりか、結局は金の事は何でも日本に押し付けるという理不尽な慣習が定着し、日本が自衛のために持たねばならぬ軍備の資金まで、他国にとられて相も変わらぬ弱虫外交に終始するつもりか。

 しかしその私も、戦争の悲劇をいやというほど味わい、戦争には賛成しない。だからといって力の均衡のない交渉では常に強い方に押し切られて、弱者は強者に膝まずくしかない。

 だから対等の立場に立つには、どうしても力の均衡を保つ必要があり、そのためにこそ国を使うべきである。

 後進国や戦争で破壊された国の援助や復興も必要であろうが、国益と国民の平和と繁栄を国策とする国家制度であれば、何よりもその事を優先すべきである。自分の家が強盗に入られ放火される危険が迫りつつあるのに、他の家の改装を手伝い、人が放火して?焼けた家の復興に手を貸す暇があるのだろうか。

 しかも、戦後58年も平和が続いて平和ボケした国民に[誰がしても世の中が変わるものか]と投げやりな気持ちで選出された議員たちは、自分たちが座る議席の位置に目くじらをたて、あらかじめ用意した質問状を相手議員に渡して、与党と野党が予定通り打ち合わせ通り、丁々発止と渡りあい長々と議論を展開して、国会は議論の場でなく弁論大会の場と化して、やおら満場一致で可決などと悠長なことをしているうちに、目的のためには手段を選ばず、良心も人情も常識もルールすらない阿鼻叫喚地獄なる戦争に巻き込まれるぞ。

 だから今のうちに、時間も余裕もあるうちに、議員たちは建前でなく真剣に本音で迅速に討論し、真に日本国民の公僕としての本分を尽くしてほしい。

 今の内に決めるべきは決め、やるべきはやって、備えあれば憂いなしの対策をたて、国家百年の大計を量ることこそ本物の政治家の姿ではなかろうか。

 今、小泉内閣が不思議と長続きするのも、国民にしてもこの非常事態を打開すべき傑出した人材が見つからず、議員も現在の日本は全ての面で八方塞りで四面楚歌の状態で、手の施しようも打開のしようもないほども荒れ果て、そんな時の不名誉な総理や大臣に誰も成りたくないのが本音なのだ。

 


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